【書評】ビジネスクリエーション/ビル・オーレット

第一弾は,今一番読んでいる「ビジネス・クリエーション! —アイデアや技術から新しい製品・サービスを創る24ステップ/ビル・オーレット/(2014)」という本をご紹介します.起業に必要なステップを24に分解して,それぞれのフェーズで何をすべきかを分かりやく解説しています.

私が通っていたビジネススクールの教授が日本語版刊行に関わっていたことで,紹介していただきました.私もアントプレナーシップに興味があり,この本を手に取りました.そして,現在は仕事でまさに「技術から新しい製品を創る」ことに携わっていることから,この本にお世話になっています.

本の概要紹介

本のタイトルの通り,新しいアイデアや技術をもとにビジネスを始めるための総合的な手順を紹介しています.このステップを踏めば必ず成功するというわけではありませんが,著者の起業家として経験や様々な書籍などをもとに,企業のステップを網羅的に言語化されています.市場に製品をより効率的に展開するために役立つものになっています.2014年に刊行されました.

著者は,MIT(マサチューセッツ工科大学)で起業家教育を行うMITマーティン・トラスト・アントレプレナーシップ・センターのマネージング・ディレクターであるビル・オーレット氏です.自ら企業したセンサブル・テクノロジーズなど複数のベンチャー企業の社長・役員なども兼務しています.

印象的な内容

MITのエド・ロバーツ教授は,イノベーションを次のように定義しています.

イノベーション = 発明 + 商業化

私をこれをアレンジして,イノベーションは「発明と商業化の総計」にとどまらない,提供する製品やサービスの変革を目指す「発明×商業化」だと考えています.

ビジネスをスタートするきっかけとは?

1.アイデアがある

2.技術がある

3.情熱がある

ビジネスモデルの設計と価格設定は違う

ビジネスモデルは,製品が顧客にもたらす価値の一部を顧客から回収するためのフレームワークです.製品価格は,製品が顧客にどれだけの価値を提供するかによって決めるべきで,かかった費用を好きなように積み上げればいいというものではありません.

ビジネスモデルを設計する際に重要なポイント

1.顧客

2.価値の創造と獲得

3.ライバル

4.流通

ビジネスモデルの一般的な分類

一括先払い+保守費,コストプラス,時間請求,サブスクリプション/リース,ライセンス供与,消耗品モデル,利益率の大きい高額製品の販売,広告,収集したデータあるいは一時的なアクセス権の販売,取引手数料,従量制,「携帯電話」プラン,パーキングメーター/罰金,マイクロ・トランザクション,シェアード・セービングス,フランチャイズ,運用とメンテナス

事業単位あたりの経済性を指す「ユニット・エコノミクス」を考えます.

獲得した顧客生涯価値(LTV)と顧客獲得コスト(COCA)を算出することで,足がかり市場でどの程度の収益を上げられるかを予測します.

MVBP(実用最小限のビジネス製品)は,個々の仮説のうち,不可欠で重要なものを統合して販売可能な製品を作り,もっとも重要で,すべてを包括する仮説ーーつまり顧客が製品に代金を支払うーーの検証を可能にします.

書評まとめ

印象的な内容をピックアップして記載しましたが,本書はタイトル通りビジネスクリエーションの手順書になっています.ゼロからビジネスを作っていく上で,内容もわかりやすく網羅的に書いてありますので,全体のステップを見つつ,自身のフェーズに合わせてやるべきことを参考書的に使うことができると思います.

オープンイノベーションや新規ビジネスをやられている方には非常におすすめの本になっています.

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